なぜ雨漏りはおこるのか

一口に雨が漏ると言いますが、ことは決して簡単ではありません。
瓦の裏側に雨水が回ることをもって直ちに雨漏りとするか、建物の構造体や室内に何らかの被害が及んだ場合に初めて雨漏りとするかによって、雨漏りに対する考え方も違います。

しかし、一般的に瓦の裏を覗くことをしませんよね
「天井からしみだしてきた!」
「窓周りからつたってきた!」と慌てて「雨漏りしてる!!」となるわけです。

雨粒は水滴型ではありません、球形をしています。水に限らず一般的に液体は球形の状態を好みます。
なぜなら球形がもっともエネルギーが低い状態だからです。
自然科学にとって「安定=エネルギーが低い」。では、なぜ球形が望ましいのでしょう?

同一体積の水にとって、球形が最も表面積を小さくする事ができる形です。
つまり「水は球形をとりたがる」というのは、言いかえると「水は表面積を減らそうとする」といいかえられ、水は「表面を嫌う」わけです。

コップの水を思い浮かべてみてください。
水と水との分子の間には分子間力が働いて水の分子どうし、お互い引き合っています。しかし水面の水の分子は空気に接しているため、水の中だけに引っ張られて表面が丸くなります。
毛細管現象の図このとき、水面に働いている力が「表面張力」です。そうして表面張力は「毛細管現象」の1つなのです。

上のガラスコップの水に細いガラス管を入れると、水はコップの壁面とガラス管の隙間に引き寄せられてせりあがります。この現象が「毛細管現象」です。

瓦と瓦は一部重なって葺かれています。屋根の勾配にもよりますが、コップとガラス管の隙間に這い上がる水と一緒で、雨水は必ず瓦と瓦の重なっている部分にせりあがります。

しかし重力には逆らえないので下に流れてきます。すべて流れてくれたら問題はありません。瓦によっては重なっている隙間が狭いものもあります。

例えば彩色平板石綿スレート瓦がその例です。勾配が緩やかなら雨水は毛細管現象によって隙間に入っていき、その場でとどこおって蒸発するならまだいいのですが、日本の風土を考えるとそれは期待できません。

防水性が衰えてしまった屋根材なら吸収してしまい、下地材まで染み入って屋根裏から天井へ・・・。
一度できた水の道は厄介なのです。どうしても水の性質上同じところをつたってしまいます。

屋根からの雨漏りを無くすには、一枚物でかぶせることができるならそれが一番いいのですが、物理的に可能かどうかより外観がどうでしょう??
そしたら屋根材の隙間をすべて埋めることになりオススメできません・・・。

次回は、なぜオススメできないかを取り上げたいと思います

 

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