【007】見た目ではわからない雨漏り(3)

前回、「内部結露」について少し触れました。

これは壁の中だけでなく小屋裏、床下など通常目にふれにくい箇所で発生するものです。

畳のイメージ写真昔の住宅は風通しが良く、畳や障子、襖、しっくい壁など自然素材で造られ、柱や梁などの構造材も内装材で覆われることなく室内に露出していました。これは、空気中の水蒸気が多いときはそれを吸収し、湿度が低くなると空気中に水蒸気を放出する作用がありました。
木造住宅は本来、日本風土にあった永持する家なのです。
たとえば法隆寺や正倉院など、千数百年以上の木造住宅が現存していますよね。

1980年代前半から住宅建設ラッシュに伴い、生活スタイルが洋風化しデザイン面や施工手間、コストの面など緩和する建材が開発されて土壁やしっくいが、トタンやサイディングに、内装材であるぬり壁やじゅらくは、クロスへ様変わりしてしまいました。

実際に左官屋さん本来のお仕事が少なくなってしまったわけで、私の知っている左官屋さんのほとんどは、基礎屋さんになったりエクステリアなどの外溝工事をしています。

囲炉裏のイメージ写真又、昔と今では暖房の仕方が決定的に違っています。
昔は火鉢やコタツなど局部的な暖房で、家自体も隙間の多い造りでした。
屋外と室内の温度差も小さく、結露が発生する事がなく建物も長持ちしたのです。

しかし現在では建物全体を暖房するようになり、
アルミサッシの普及で建物の隙間も小さくなりました。
そして暖房効果を高めるために、壁内に断熱材を入れるようになり、このことが内部結露の発生を促し、建物の寿命を短くするようになったのです。

生活の仕方も時代とともに変わっていくように、建物の造りかたも時代に合った造りかたに変わっていかなければならないわけなのです。

話を戻しますが、
日常生活から出る水蒸気は人間の呼吸、発汗、入浴、炊飯・・・
水蒸気の調整役を果たすものが少なくなった現代の住宅は、室内で発生した水蒸気が空気中にたまりやすくなっているのです。

この水蒸気と上手く付き合えば結露にはならず、建物も長持ちするわけです。
上手く付き合うということは水蒸気を逃がす構造にすればいいのです。 と言っても皆様が実際に水蒸気を逃がす構造って?

わかりませんよね・・・

それがプロが提案する「内部結露対策」なのです。