【003】塗装で隙間をすべて埋めることはおすすめできないわけ・・・

前回は水の性質を説明しました。
屋根で毛細管現象がおきても不思議ではないということが、
おわかりいただけましたでしょうか?

以前からよく「彩色平板石綿スレート屋根を塗装したいのですが・・・」
というお問い合わせがあります。
色あせして外観をきれいにしたいために塗装をしたいという内容です。

屋根勾配が3寸以下なら塗装はおすすめできません!!

勾配がキツイと雨は勢いよく流れてくれるので心配ありませんが、
ゆるいと毛細管現象を起こし、特に風を伴う雨が降ると必ず水はのぼり、
瓦の下に雨水は入り込んでしまうのです。

雨水が屋根をのぼってくるなんて、皆さんはご存知でしたか?

塗装をしたために、塗料がところどころ隙間をふさいでしまっていると、
万が一瓦の下に入り込んだ水があった場合、その水の逃げ場がなくなり、
水はどこかに吸収されるのを待つしかないのです。

どこに?・・・屋根材の裏?下地?

屋根を見て「うちも塗装をしたほうがいいかな?」 と思うということは、
屋根材は色あせ、
近くで見ると右図のようにコケやカビに侵されているかもしれませんね。

表は塗料で塗っても裏は??
入り込んだ水は屋根材に吸収されるか、やはり下地に染み込むか、、、

又、屋根材は釘で止めてあるため、
釘穴から下地にまで染み込む可能性も十分にあるのです。

だから、隙間を埋めるということは、水の逃げ場をふさぐことになり、
雨漏りを引き起こしかねないのですよ。

実際に築24年で、15年前に塗装をしたという、
鈴鹿市のI様からの雨漏り相談の事例がありますので、
どうぞご参考までにご覧ください。
http://www.reformclub.co.jp/before-after/soudan/soudan007.htm

どうですか?屋根の上は、なかなか見る機会がありませんよね。
相当ひどい状態がわかっていただけたと思います。
こうなる前に、補修をしなければ家全体が傷んでしまい、
安心して生活もできなくなるわけです。

次回は「見た目ではわからない雨漏り」です。

 

引き続き 「【004】見た目ではわからない雨漏り(1)」 を読む>>